カーズ/クロスロード

映画「カーズ」の3作目である。

原題は、「Cars 3」なのであるが
日本版タイトルにはナンバリングが消え
「カーズ/クロスロード」となっている。

観客動員を増やすための戦略なのか
最近、こういうの増えてるが
あとあと、何作目なのか解りづらくて
ダメな傾向である。


カーズの「1」が公開されたのは2006年で
もう11年も前の話になる。
僕は正直、「1」が全然好きじゃない。
車にもレースにも関心がないせいかもしれない。


ところが、2011年公開の「2」では
一転してスパイ映画となったおかげで
俄然面白くなった。


この流れならもっと続編作れるじゃん
…と思ったが、今回の「3」では
原点回帰ともいえるレース主体の物語に
シフトを戻している。

結果、「2」がスピンオフみたいになっちゃって
「1」の続きが「3」という感じ。



さて「3」は、ベテランとなったマックイーンが
若手たちの突き上げを食らう話である。

どこの世界でも、新旧世代間での戦いはある。
逆に世代交代が行われなければ
その業界は終わってしまうわけだから
それはあるべき正しい姿だ。
それでも、いざ自分に振り掛かってきた時に
認めたくない現実があるのも確か。

そんな中で、引退を掛けて
もがき苦しんだマックイーンが
辿りついたゴールは…という物語になる。

これでシリーズは終わるんだろうけど
僕は、これ以上ない最高の終わり方だったと思う。
レースに興味のない僕も楽しく見れた。




マックイーンの再起をサポートするトレーナーを
松岡茉優が熱演している。
更に、新世代ルーキーの嫌な感じは
オリラジ藤森慎吾が気持ちよく演じている。
二人ともナイスキャスティングだ。
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メアリと魔女の花

2014年末にスタジオジブリを退社した(解雇された?)
米林宏昌監督とスタッフたちが制作した「メアリと魔女の花」。

米林監督がジブリの呪縛を解かれて
どんな作品を作るのかと注目したが
とても残念な内容だった。

まず、そもそもだが
「借りぐらしのアリエッティ」、「思い出のマーニー」と
同じく、今作も海外の作品を原作としている。
せっかくの新たなスタートなのだから
オリジナルで勝負して欲しかったなぁ。

また、内容も過去の宮崎作品のどこかで
見たようなシーンばかりをつなぎ合わせてる感じ…。
ジブリの呪縛を解かれるどころか
ジブリにしがみつくしか出来ないのかと…。

原作モノで、宮崎作品の引用シーンばかりでは、
米林監督が表現したかったことって何もないの?
クリエーターとしてどうなの?
…と思わずにいられない。

優秀な監督が次々現れるアニメ業界において
今までジブリブランドで守られてきただけの
米林作品では今後は難しいだろうなぁ。
鈴木Pがジブリを解体した理由も納得である。


2015年4月にスタジオポノックを設立して
わずか2年でここまで上映まで持ってきたパワーは
唯一褒められる点だが
同時に、米林宏昌の限界も明確に見えてしまった。

スタジオポノックが今後も
作品を作り続けていくのか解らないが
せっかくのジブリの技術を
上手く存続させていって欲しいよ。

祈りの幕が下りる時

加賀恭一郎シリーズの映画第2弾
「祈りの幕が下りる時」が発表になった。

2010年4月より阿部寛が加賀を演じた
連ドラ「新参者」としてスタートしたシリーズ。

「赤い指」、「眠りの森」の2本のSPドラマと
映画「麒麟の翼」が制作されている。

シリーズ完結となる今作は
人形町を舞台に、
加賀がなぜ「新参者」になったのかが描かれる。


監督は福澤克雄。
ドラマ「小さな巨人」が終わる同時に
映画を撮ってるようだったので
なんだろうと思っていたらコレだった。

まぁ映画もいいけど
最後はドラマで終わって欲しかったかな…。

モアナと伝説の海

ディズニーらしい
よく出来た楽しい作品だった。

解りやすい物語で
テンポも良く、アクションも心地いいし
歌もいい。
近年のディズニー作品は
安心して見てられるね。

宮崎駿作品へのオマージュも
随所に感じられた。


僕は吹替え版で観たのだけど
屋比久知奈のモアナも良かったし
マウイを演じた尾上松也も良かった。
二人とも声優初挑戦なのかは知らないけど
とても良かった。

特に歌舞伎の尾上松也は
声も合ってるし、歌も上手いし
良い意味でとても意外だった。
どういう理由で彼が起用されたのか
解らないがナイスチョイスだ。

第40回日本アカデミー賞

第40回日本アカデミー賞は「シン・ゴジラ」が
最優秀作品賞を含む最多7冠に輝いた。

とても打倒な結果だと思うけど
他が弱すぎたよね。
「怪獣映画でいいのか」という声も
あったかと思うけど
圧倒的に面白かったのだから当然だよ。
そこは評価するべきだと思う。

佐藤浩市が最優秀主演男優賞をとった
『64-ロクヨン』は、映画としてもイマイチだったし
制作もTBSだしね。

日テレの映画がなかったのも
「シン・ゴジラ」が取れた要因だと思う。


嬉しかったのは最優秀アニメーション作品賞に
「この世界の片隅に」が選ばれたこと。

興行的に考えたら「君の名は。」に
してしまいそうだけど
内容を評価されて良かった。
でも本来なら、アニメではなく
作品賞にノミネートして欲しかったなぁ。



個人的には「リップヴァンウィンクルの花嫁」で
黒木華が主演女優賞としてノミネートしてたのが
良かった。
この映画はもっと評価されて欲しい作品だけどね。

宮崎駿が新作長編アニメ製作準備へ

スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが
宮崎駿が新作長編の準備に入ったと明らかにした。
鈴木Pのいつものリップサービスな感もあるが…。


宮崎駿は2013年に
長編アニメから引退発表をしている。

当時から「いつものように、すぐに撤回する」と
言われていたものの、当時で72歳。
現在は76歳で、やりたいからといって
…すぐ出来るワケでもいかないだろう。
「引退」とか言う以前にもう無理だろうと思ってた。

宮崎駿は連載漫画のように
絵コンテをコツコツ描いていくスタイルで
どんな物語なのかは宮崎本人にしか解らない。

実写映画のように、スタッフが全部やってくれて
カメラの横に座って「はい、カット!」だけ言ってるような
名前だけの監督というワケはにいかないのだ。

去年の「君の名は」に刺激を受けたのかもしれないが
76歳から始めるには、なかなかリスキーである。

しかもスタジオジブリは、既に解体しており
在籍している制作スタッフは居ない状態。
これから準備して、4~5年掛けて作るとなると
80歳になっちゃうじゃん。
ホントかよ…。

…とはいえ、作って貰えるなら
頑張って欲しいと思うのも正直なところなんだよなぁ。

SWファンでない「フォースの覚醒」

昨年公開された
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見た。

僕は、SW世代ではないので
公開時のことなんて知らなくて
20歳くらいの頃に
エピソード4~6をまとめた見た。

見た時の感想は、「なんて退屈な映画だ」だった…。

ワクワク感も、スッキリするような爽快感もない。
ダラダラと中身の無い話を
チンタラやってんなぁ
…というのが僕の当時の感想だった。

SW公開の度に行われるファンのお祭りは
ハロウィーンみたいなモンで
よく知らないけど
なんでもいいから騒ぎたいだけなんでしょ?
…くらいに思ってる。

とはいえ、本格的なSF映画というものが
まだ存在していなかった公開当時(70年代)に
SWに衝撃を受け、興奮したのは解る。

そういう時代背景と自身の体験が
作り上げる効果については否定しない。

でも、その世代ではない人達って
本当に心から面白いと思っているの?


まぁそんな感じなので、
その後に制作された
エピソード1~3は見ていない。

そんな中で20年ぶりくらいに見た
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」である。

もう、エピソード4~6については
記憶もおぼろげではあるのだけど
少なくとも4~6に比べたら
かなり面白く見ることは出来た。

テンポも良いし、しっかりと見せ場もあって
ヒット映画の方程式に乗っ取って
作られていると思った。
観客を楽しませようという心意気は伝わる。

でも、やっぱりこれって
ファンのための映画なんだよね。
ファンでない僕には、
よく解らないことだらけ…。


まず、根本的なことなんだけど
「スター・ウォーズ」っていうタイトルから
僕は宇宙を舞台とした
「戦争」の映画なんだと思ってたんだよね。

「戦争」とは、それぞれに正義があって
自分自身が信じてる正義のために戦うこと。
でも「スター・ウォーズ」って、完全に「正義」対「悪」だよね?

ダーク・ジェダイになった人は
ファースト・オーダー(銀河帝国軍)に
入ります…という解りやすい構図…。

そもそも「ジェダイ」ってなんなの?
素人には「ジェダイ」の定義もよく解らない。

ルークは、「最後のジェダイ騎士」とか言ってるけど
なんで最後なの?
成り手が居ないの?
ジェダイって需要のない伝統芸能みたいな感じなの?
「フォース」使える人はみんな
ダーク側に行っちゃうの?

ルークにしたって
教え子だったハン・ソロの子供が
グレちゃったショックで引き籠っちゃった
…ってなんだそりゃ?
最後のジェダイ騎士なのに、メンタル弱くない?

その癖、しっかりと地図は置いていって
「探しに来て~」みたいな感じだし…。
ファースト・オーダーもこんな奴、探す必要ある?

あと、30年くらい過ぎてるのに
ストームトルーパーは相変わらずの戦闘服だし
未だにXウイングに乗ってるって
21世紀に黒電話使ってるくらいの感覚だよ。


とにかく、いろいろ解らないことだらけで
僕には難しいよ。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

岩井俊二の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が
アニメ映画として来年公開されることが発表になった。

「打ち上げ花火~」は元々は
1993年のフジテレビのドラマ
「If もしも」の中の1エピソードである。

「If もしも」は、「世にも奇妙な物語」のヒットを
引き継いだオムニバスドラマで
1話の中に分岐点が存在し、
そこから枝分かれした2つのストーリーを描くドラマだった。

「世にも奇妙な物語」ほど世間には受け入れられずに
あっさり終わったのだけど
「打ち上げ花火~」は高評価を受け
岩井俊二は日本映画監督協会新人賞を受賞した。

更に1995年には、再編集されて
映画として劇場公開もされた。

僕も大好きな作品でDVDも持っている。



そんな作品がアニメ映画となるワケなのだけど
どうせやるなら岩井俊二にやって欲しかったなぁ。
あの岩井作品独特の空気感、世界観は
岩井監督にしか作れない。

なんとなく、それっぽい作品を作られてもね…。

この世界の片隅に

片渕須直監督の前作
「マイマイ新子と千年の魔法」から
まさか7年も待たされることになるとは
思わなかったなぁ。


そんな、待ちに待った映画「この世界の片隅に」。
でも、待ったかいのあるいい作品だった。

僕は21時半のレイトショーで観たのだけど
席は完売で、パンフも売り切れ。
公開初日とはいえ、21時台で
映画館が満席になるなんて、なかなかない。
「アナ雪」も初日に観に行ったけど
パラパラ空席あったもんね。

「この世界の片隅に」は
戦時中の普通の日常を普通に描いた映画。
むりやりドラマチックにしてるワケでもないし
泣かせよう的な話でもない。
あくまで、普通を普通に
そして淡々と描いているのだ。

…にも関わらず観終わった後に
心にズーンと響く余韻。

のん(能年玲奈)の声もとても良くて
のんびりとした主人公そのものだった。

ただ、言葉が呉の方言なので
ちゃんと聞いてないとスッと耳に入ってこない。
小さい子供だとちょっと厳しいかもしれない。

とはいえ、たくさんの人に見た貰いたい
素晴らしい作品であるのは間違いない。
「君の名は。」もいいんだけど
ぜひこっちにも目を向けて欲しいね。

そして、興行的には
そこそこでもいいので成功して
片渕須直とのんが
次のステージに羽ばたいて行けたらいいなぁ。

君の名は。

映画「君の名は。」、やっと観た。

来週はいよいよ「この世界の片隅に」なんで
その前には…ということで観に行ってきた。

今日現在で、日本映画の歴代興行成績で9位にまで
上り詰めているこの作品であるが
そもそも、この上位に入ってる作品に
名作と呼べる作品は一本もない。

千と千尋~、アナ雪、ハリーポッター、踊る~…。
まぁどれも「はぁ?」…って感じの作品なので
「君の名は。」にしても
十代が騒いでるだけのスカスカ映画なんじゃないの
…くらいの期待で観た。


でも、すごく良かったなぁ。

入れ替わりモノ…ってだけで
簡単に片づけてる人もいるけど
そんな単純な内容ではないよ。

いい年したオッサンが
キュンキュンするなんて言いたくはないけど
そんな十代の頃のドキドキを
思い出してしまう作品だった。

大人の僕が良かったと思うのだから
そりゃ、実際の十代はガッツリ掴まれてしまうよね。
納得した。


あと前半で、なぜか岩井俊二の「Love letter」を
思い出してしまって
なんでだろう?…と思ってたら
スタッフロールに岩井俊二の名前が出てきた。

調べてみたら
新海監督は、岩井作品に
大きく影響を受けてるらしくて
空気感が似ていたのはそのせいなのかなぁ。


宮崎駿の後継者は、細田守なんて言われてたけど
ここに来て大逆転された上に
大きく差が出来ちゃったよ。

そして来週は、片渕須直の
「この世界の片隅に」。

楽しみだなぁ。

プロフィール

なぎたけ

Author:なぎたけ
4月27日生まれ。
千葉出身。

飼い猫の名は、
板東ツナ三郎&ウメ。

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